菅首相記者会見詳報(4)

ワクチンの3回目接種「できる態勢整えている」

 =(3)から続く --衆院選の前に自民党の役員人事を行う考えはあるか

 首相「あの、人事についてはまったく白紙です」

 --これまでの菅政権のコロナ対策はうまくいっていると考えるか

 首相「まず私自身、昨年、自由民主党総裁に就任し、内閣総理大臣に就任してから、ある意味でこのコロナ対策、毎日のようにコロナ対策を中心にやってきていると。こういっても過言ではないと思っています。当初、この新型コロナというのは、全体像がなかなかわかりにくい。その中で対策を打たなきゃならないわけでありましたから。しかし、だんだん見えてきているのは、海外にしてもロックダウンしても、なかなか感染が収まらなかった。また、感染が増え始めてきている。そして、諸外国はワクチン接種によって、かつての日常を取り戻し始めることができているという風に思ってます」

 首相「ですから、私自身もこのコロナのワクチン接種に、これは全力で取り組んできました。日本は、このワクチンについてはさまざま歴史があって、なかなか慎重に、慎重にという国会でも国内治験を行うべきだと、そうした条件もついてます。通常、国内治験を行うと数カ月も遅れてしまいます。私ども、この国内治験をやって、結果として3カ月ぐらいヨーロッパとか、先進国。ワクチンの先進国というんですか、ワクチンを作っている国から遅れてきたという風に思います」

 首相「それ以後については、ワクチン接種を始めてから本格的には5月の連休明けからでありますけれども、6月には、毎日平均110万回。そして7月には150万回。平均で接種をされてきています。今もお盆休みはありますけど100万回は8月も超えてきております。そうしたこの対策。そして、8月いっぱいあるいは9月で、今のアメリカとか、ヨーロッパ、あのイギリス並みに接種が進んでいく、ということを先ほど申し上げました。そういう意味において、私自身、このワクチン接種には全力で取り組んできて、そこは良かったと言ってます。で、一日も早く国民の皆さんに安心してかつての日常を取り戻すことができるように、このワクチン接種は全力で取り組んでいきたいと思います」

 首相「それとやはり、医療体制の確保。今、尾身会長も言われましたけども、そこは極めて大事だと思っています。これについても今申し上げましたが、国立の病院関係でそうした病床をワクチン治療(ママ)のために、国として責任を持って出すということも今始まっています。ですから、このコロナ対策をしっかり進めて、1日も早い、かつての日常を取り戻すことができるように全力でやっていきたい。このように思います」

 首相「今申し上げましたけど、それは他の国と比較して、死者の数とかを比べてみると明らかになっていくのではないかと思っています。こうした総力を挙げて全力で取り組んでいきたいと思います」

 --ワクチンの3回目接種は、いつからどのような順番で進めるか。12歳以下の接種の判断は

 「まずイスラエルや英国では、2回目の接種を完了してから8カ月近く経過しています。そういう中で、いわゆるブレイクスルーという感染が増えており、3回目の接種が検討されている。そこは承知しております。なお、こうした国でも高い重症化の予防効果というのは、現在も出ていると思っています。一方、わが国でありますが、まだそうした期間になっていません。それでワクチンを2回接種した65歳以上の人が今85%。1回目の人が88%ぐらいになっていますが、こうしたワクチンを接種したことによって感染、死亡ということが大幅に減少していますので、ワクチン効果というのは強いものがあると思っています」

 首相「それで3回目ですが、来年3回目を打てる、(米製薬大手)ファイザーをはじめワクチンは全て確保していますので、そこは3回目をいつからやるとか、そうしたことが正式に決まればできるような態勢は整えています。そういう中で、12歳未満の接種ですが、現在企業のほうで、海外でやっている‥今、治験をやっていますよね。そうしたことをしっかりと精査した上での対応になっていくと思います」=(5)に続く

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