総裁選ドキュメント

岸田文雄氏所見発表要旨

 私は昨年の総裁選に敗れた。総理総裁になる確信が足りなかった。しかし今回は違う。今の時代、求められているリーダーは私だと強い確信を持ってここに立っている。

 4つの視点から自民党改革を進める。1つ目は新陳代謝。党役員に中堅若手を大胆に登用する。比例73歳定年制を堅持する。2つ目は権力の集中と惰性の防止。党役員の任期を明確化し、総裁を除く党役員の任期を1期1年、連続3期までとする。

 3つ目は地方との連携強化。全国幹事長会議、政調会長会議を月1度、オンラインで実施し、地方の意見を党運営に反映する。次期総裁選はオンライン党員投票を実現することを目指す。4つ目は政策力の強化。中長期的な国家戦略を立案する仕組みを構築する。「自民党版ガバナンスコード検討委員会」を設け、党改革を徹底的に進める。

 国民の生活を守り、国民の所得を増やす3つの政策を約束する。第1に新型コロナウイルス対策。ウィズコロナを前提に従来の医療提供体制の中で対応可能なものとし、通常に近い経済社会活動を一日も早く取り戻す。病床、医療人材の確保、徹底した人流抑制とそのための数十兆円規模の経済対策、ワクチン接種促進、治療薬の開発普及などの対策を全体像を示しながら実行する。将来の感染症危機発生にも備えた法改正、司令塔機能を持つ「健康危機管理庁」の設置に取り組む。

 第2に新しい資本主義の構築。新自由主義的政策を転換する。中間層の拡大に向け、分配機能を強化し、所得を引き上げる「令和版所得倍増」を目指す。都市と地方の物理的距離を乗り越える「デジタル田園都市国家構想」を実現する。災害に強い地域づくり、東日本大震災からの復興を進める。

 第3に国民を守り抜く外交、安全保障だ。台湾海峡などの課題に欧米、インド、豪州、あるいは台湾、基本的価値を共有する国、地域とともに毅然(きぜん)と対応する。海上保安庁の能力強化や自衛隊との連携強化、ミサイル防衛力の強化、国家安全保障戦略の改定、インテリジェンス機能の充実などに全力で取り組む。温暖化問題、核廃絶、宇宙、海洋の開発利用などの課題でリーダーシップを発揮する。

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