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都民ファが国政新党を設立、小池知事には出馬要請せず

 東京都議会に会派を持つ地域政党「都民ファーストの会」代表の荒木千陽都議が3日、都内で記者会見し、次期衆院選での国政進出に向けた新党「ファーストの会」の設立を発表した。都民ファ特別顧問の小池百合子知事は次期衆院選への出馬を否定しており、荒木氏も「出馬の要請はしていない」と述べた。国民民主党などとの連携も視野に、都内の選挙区を中心に候補者の擁立を目指す。

 荒木氏は「国民の暮らしや命を守り、日本の未来をしっかりと切り開く」と決意を示し、新党の立ち位置を「保守中道」と説明。「選挙目当てに『左旋回』を強めていく野党に強い危機感を持って立ち上がった」と述べ、共産党と選挙協力を進める立憲民主党を牽制(けんせい)した。

 小池氏は1日、新党について「関知していない」と述べたが、荒木氏は「党名は小池氏と決めた」とし、「さまざまに連携させていただきたい」と強調。「小池知事は都政に邁進(まいしん)し、ファーストの会が国政にしっかり進出する」と述べ、役割分担する考えも示した。

 新党の代表は荒木氏が兼ね、他の党役員や衆院選の公約については後日発表する。候補者の擁立は都内の25選挙区が軸となる見通しで、公募などを通じて決定する。

 7月の都議選から3カ月しか経過しておらず、荒木氏は「原則は(都議は)都政に邁進する」としながらも、自身や都民ファ所属の他の都議の衆院選出馬について、「完全に否定するわけではない」と述べた。

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