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自民「甘利カラー」全開 政策開陳、政府人事言及や冗談も

 自民党の甘利明幹事長は5日、党本部で就任後初の単独での記者会見を行った。二階俊博前幹事長は側近議員を背後に従えるスタイルだったが、甘利氏は党職員の同席にとどめた。政策を語れば立て板に水。副総裁に内定した麻生太郎前財務相を「水戸黄門」に見立てるユーモアも飛び出し、さっそく「甘利カラー」が全開している。

 甘利氏は会見で、岸田文雄首相の政権運営の狙いを問われ「国民が一つになる国をつくっていくために、真っ先に新型コロナウイルスの不安を払拭する」と述べた。30分のうち、10分近くを費やしてコロナや経済対策、経済安全保障戦略といった政策を語った。

 二階氏は林幹雄前幹事長代理らを同席させ、助言を受けることもあったが、甘利氏は事務的な回答を除き一人で取り仕切った。

 また、自ら座長として経済安保戦略をまとめた「新国際秩序創造戦略本部」の事務局長だった小林鷹之経済安保担当相について「異例ではなく最適任の抜擢(ばってき)だ」と説明。小林氏を補佐する副大臣について「(戦略本部の)チームのメンバーを充てたい」と述べ、政府の人事に影響力を発揮する「剛腕」ぶりも見せた。

 副総裁起用が内定した麻生氏については「(党内で)不協和音が出たときに『ご老公さま』にお出ましをいただく。頼りない幹事長を助けていただきたい」と述べ、「天下の副将軍」と呼ばれる水戸黄門にたとえる冗談も交えた。

 一方で、「19日公示-31日投開票」の日程が固まった衆院選に向け、選挙区の候補者調整といった課題が山積している。甘利氏は「(候補者を)一本化し、とにかく勝たせる」と強調したが、派閥間で争う選挙区も複数あり、甘利氏の真価が問われることになる。(永原慎吾)

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