バイデン米大統領は14日、ケニアのケニヤッタ大統領とホワイトハウスで会談し、アフリカ連合(AU)にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチン1700万回分を追加支援すると発表した。アフリカでは接種が進まない国も多く、この地域で影響力を高める中国をにらみ存在感を強化する狙いもありそうだ。
バイデン氏にとって大統領就任後、初めてのアフリカ首脳との対面会談となった。米国はAUにこれまでワクチン5千万回分を供給。J&J製ワクチンは接種が1回で済む上、保存期間が長く低温輸送も容易であることからアフリカで需要が高いという。
ケニアを含む「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ東部では、エチオピアで紛争、ソマリアでイスラム過激派によるテロが起きている。(共同)