ブリンケン米国務長官は26日、国連加盟国に向け、台湾の国連専門機関などへの参加を支持するよう呼び掛ける声明を発表した。台湾は優れた新型コロナウイルス対策を実施しているにもかかわらず世界保健機関(WHO)の会合に参加できていないなどとし「台湾排除は国連や関連機関の機能を損なうものだ」と訴えた。米国の「一つの中国」政策とは矛盾しないとの認識を強調した。
中国の習近平国家主席は、台湾を追放し中国の代表権を認めた1971年の国連「アルバニア決議」から50年となる25日の演説で、同決議の正当性を強調。台湾は決議の是正を求めている。
ブリンケン氏は声明で「台湾の実効的な国連機関への参加は、政治ではなく実務の問題だ」と主張した。年間数千万人の旅客が台湾の空港を利用しているのに、国連の専門機関、国際民間航空機関(ICAO)の総会に台湾は参加できなかったと指摘した。(共同)