衆院選比例代表で、立憲民主党と国民民主党の党名略称が同じ「民主党」となり、両党は届け出た略称を使わないよう呼びかけている。
令和元年の参院選比例代表では旧立憲民主党の略称は「りっけん」、旧国民民主党は「民主党」と区別していたが、昨年の分党・結党後、現在の立民と国民がそれぞれ略称を「民主党」と届け出ていた。総務省が各都道府県選挙管理委員会に通知した「有効投票例」では、「民主党」と書いた場合、それぞれの得票割合に応じて票を割り振る「案分」になる。
立民は党の公式ツイッターに「比例代表選挙の投票用紙には『立憲民主党』とお書きください! 略称が他党と重複しているため、票が分かれてしまいます」と投稿。国民の玉木雄一郎代表もツイッターで「『民主党』ではなく『国民民主党』で!ぜひ、お願いします!」とメッセージを掲げた。
衆院選東京1区にあたる千代田区の期日前投票所では、職員が投票後の有権者から「『民主党』と書いたらどうなるのか」と尋ねられた場面もあったという。