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激戦の京都1区、全員当選 落選2氏も比例で復活

 自民の重鎮、伊吹文明氏の政界引退を受け、自民と維新の新人2人と共産前職1人の計3人が激しい戦いを繰り広げた京都1区(京都市中京区など)は、伊吹氏の後継で新人の勝目康氏(47)が選挙区を制し、共産前職の穀田恵二氏(74)と維新新人の堀場幸子氏(42)も比例で復活、全員が当選を果たした。

 勝目氏は伊吹氏との「二人三脚」で選挙区をくまなく遊説し、引き継いだ地盤を堅実に固めて当選。投開票から一夜明けた1日朝、選挙事務所で「1区全体を預かる立場になった。これからの責任や努力、研(けん)鑽(さん)を考えると身が引き締まる思いだ」と決意を述べた。

 京都1区では小選挙区制導入後の平成8年以来、自民と共産が議席を争ってきた。共産の穀田氏は選挙区では今回も及ばず比例復活で10選。ただ、維新の堀場氏も次点に約3千票差まで迫る6万2007票を獲得し、比例で復活した。

 「たくさんの有権者に背中を押してもらい、改めて維新への期待の大きさを感じた」。1日朝、堀場氏は近鉄東寺駅(京都市南区)の前に立ち、支持者らに感謝の言葉を述べた。今回大幅に議席を増やした維新が京都でも存在感を発揮。「大阪に比べ京都では維新の風はまだ『そよ風』。さらに組織力を高め、非自民、非共産の受け皿になりたい」と意気込んだ。

 野党統一候補を前面に、悲願の選挙区勝利を目指した穀田氏も復活当選が決まった10月31日夜、「京都における市民と野党の共闘の第一歩を踏み出すことができた」と強調した。

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