海外情勢

消息不明の中国テニス選手の動画を共産党系メディア編集長が公開

 【北京=三塚聖平】中国の著名な女子テニス選手、彭帥(ほう・すい)さんが中国の元副首相に性的関係を強要されたと告白した後に消息不明となった問題で、中国共産党系メディアの編集長が21日、北京市で同日に行われたテニス大会のイベントに彭さんが参加したとする動画をツイッターに投稿した。

 共産党機関紙、人民日報系の環球時報の胡錫進(こ・しゃくしん)編集長が投稿した動画では、21日朝に北京で行われた若者向けテニス大会の開幕式で、「元ダブルス世界1位」と紹介された彭さんが、周囲に手を振っている様子が確認できる。大会を主催する「チャイナ・オープン」も21日に短文投稿サイト微博(ウェイボ)で彭さんの写真を公開した。

 胡氏はこのほか、彭さんが20日に飲食店でコーチや友人と夕食をしているという動画もツイッターに投稿した。動画内では「明日は21日」と日にちをわざわざ確認するやり取りがあった。いずれの動画にも、彭さんが告白内容や国際社会からの懸念に関して説明する発言は含まれていない。

 女子テニス協会(WTA)のサイモン最高経営責任者(CEO)は飲食店での動画の公開後に、これだけでは彭さんが自由かどうかを知るには「不十分だ」と指摘する声明を発表した。

 彭さんは今月2日、中国共産党最高指導部メンバーだった張高麗(ちょう・こうれい)元副首相と不倫関係にあったことや、同意なく性的関係を迫られたことを赤裸々に記した文章を、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」に投稿。投稿は即座に削除され、彭さんは2週間以上も消息がはっきりせず、テニス界や国際社会が懸念を表明していた。

 彭さんの微博は閲覧できない状態が続き、中国ではこの問題の報道は規制されている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus