国内

中露空軍の共同飛行は「示威行動」と岸防衛相

 岸信夫防衛相は23日、中国とロシアの空軍機計4機が日本海から太平洋にかけて長距離飛行した事案に関し、「わが国に対する示威行動を意図したと考えられる」と述べ、防衛力強化を図る考えを示した。防衛省で記者団に自ら発信した。

 中露両空軍の爆撃機各2機の計4機は19日午前から午後にかけて、日本海から東シナ海を南下し、太平洋へ抜けた後、再び東シナ海へ向かった。領空侵犯はなかったが、防空識別圏に入ったため、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。

 両軍機による周辺空域の共同飛行は令和元年7月、昨年12月に続き3回目だが、今回は中露双方の上空を通過するなどコースが複雑化。10月にも中露海軍が日本海域を周回しており、岸氏は「強大な軍事力を保有する両国の共同軍事行動は各国の懸念を高める。安全保障環境が一層厳しさを増している。防衛力を大幅に強化するため、あらゆる努力を行う」と述べた。

 一方、岸氏は同日、訪日中のベトナムのファン・ヴァン・ザン国防相と防衛省で会談し、サイバーセキュリティー、衛生の両分野でそれぞれ協力を進めるとの覚書を交わした。

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