国内

石油放出は数十万キロリットル 経産相「時期は精査中」

 萩生田光一経済産業相は24日、視察先の熊本市内で記者団の取材に応じ、原油価格の高騰を抑えるために国家備蓄から放出する石油の量は、数十万キロリットルになると明らかにした。時期は精査中とした。その上で「米国や関係国と歩調を合わせる。原油価格安定は経済回復を実現するために重要だ」と強調した。

 備蓄放出の方針は、24日午前、岸田文雄首相が正式に表明した。萩生田氏は放出に関し、「油種の入れ替えで、数十万キロリットルを前倒しで売却する」と述べた。

 放出は、日米のほか、中国、英国、インド、韓国も足並みをそろえる見通しだが、投資家には効果に懐疑的な声がある。休日明け24日午前の東京商品取引所では、備蓄放出の動きに対し、主要産油国が対決姿勢を強めるとの見方から、中東産原油の先物が大幅反発した。

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