米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は24日、今月開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公開した。複数の出席者は高インフレが続いた場合、政策金利を「早く引き上げる準備をすべきだ」との考えを示し、事実上のゼロ金利政策の解除を前倒しする可能性に言及した。
早期利上げ観測を受け、24日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで下落し、一時1ドル=115円52銭をつけた。約4年10カ月ぶりの円安ドル高だ。
この会合では、米国債などを大量に買い入れている量的金融緩和策の縮小を11月に始めることを決定。現在示しているペースでは来年6月に縮小を完了する予定だが、一部の出席者は「量的緩和策をより早く完了するため、縮小ペースをいくらか速めることを望んだ」という。(共同)