海外情勢

台湾・総統がバルト三国議員団と会談 民主主義保護へ協力呼びかけ 

 【台北=矢板明夫】台湾の蔡英文総統は29日、バルト三国のリトアニアとエストニア、ラトビアの国会議員団と総統府で会談した。蔡氏は台湾とバルト三国がそれぞれ中国とロシアからの脅威にさらされていることを念頭に、「世界は今、権威主義の拡張と偽情報の脅威に直面している」と強調し、「一緒に民主的で自由な生活様式を守っていきたい」と協力を呼びかけた。

 訪問団はリトアニア6人、エストニア2人、ラトビア2人の計10人で構成され、28日に台湾入りした。蔡氏は会談で「台湾とバルト三国には自由のために戦った共通の歴史がある。苦労して獲得した民主主義を大事にしなければならない」と述べた。これに対し、マルデイキス議員団長(リトアニア)は「自由と、ルールに基づく国際秩序の維持は、双方にとって重要な利益だ」と応じた。

 バルト三国はいずれも台湾と公式の外交関係を持っていないが、最近は新疆ウイグル自治区の人権弾圧などを理由に中国と距離を置き、台湾に接近している。リトアニアは今月、「台湾」の名を冠した出先機関の設置を認め、中国から猛抗議を受けている。

 マルデイキス氏は29日の会談で「台湾と友好関係を構築することはリトアニア国民から広く支持を受けている」と強調した。

 議員団は滞在中、台湾の蘇貞昌行政院長(首相に相当)らとも会談し、12月2日から台北で開かれるシンポジウムに出席する予定。

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