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「試してほしい」男性も美容家電の時代? パナソニックなど市場拡大へ体験会
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肌の保湿や脱毛・除毛などのケアができる美容家電のユーザー層が急速に広がってきた。身だしなみに気を遣う男性の増加や、外出先で「エステ」できる携帯機器の人気が追い風となっている。
野村総合研究所によると、2010年に約1200億円だった国内市場規模は、13年には25%増の約1500億円に拡大する見通し。デジタル家電市場の低迷が続く中で貴重な商機を逃すまいと、メーカーや量販店は体験会などを積極展開し、製品の認知度アップに力を注ぐ。
「今まで美容家電と縁遠かったビジネスマンにこそ、試してほしい」。パナソニックは20日、東海道新幹線の乗客らを対象に24日まで行う美容家電のレンタル体験会をスタートした。
貸し出すのは、仕事で疲れた眼や周囲の皮膚を、約40度の蒸気とマッサージで癒やす新製品「目もとエステ」(9月1日発売、想定価格1万8000円)。品川駅と新大阪駅に100台準備し、乗車中や1泊2日レンタルで効果を実感してもらう。
同社は、就寝前や眠りながら手軽に行う「夜美容」を提唱しており、9月には保湿機の新モデルなど5機種を発売予定。担当者は「目の疲れやクマに悩む人は男女問わず多く、美容家電を試す好機になるのでは」と、体験会の効果に期待を寄せる。
一方、美容業界大手のヤーマンは百貨店と初コラボ。横浜タカシマヤ(横浜市西区)で22~26日、最新機器を一堂にそろえる体験イベントを開く。目玉製品の1つ「温冷プレート」(税込1万2800円)は、肌に温度40度の「温プレート」と10度の「冷プレート」を交互に当てて新陳代謝を促す美顔器で、初年度に3万台の販売を目指す。
メーカーに加え、量販店の動きも目立つ。ビックカメラは昨秋から今年7月にかけ、都内4店舗に美容家電コーナー「ビックビューティー」を開設。専門スタッフも配置し、顧客の取り込みを図っている。
ヤーマンの山崎貴三代社長は「当社ユーザーのうち男性は約2割。ニーズを掘り起こす余地は大きい」と語る。順調な市場拡大が見込まれる中、販売合戦はさらに激しさを増しそうだ。(山沢義徳)