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“消費電力を知る”対応家電で主導権争いへ 東芝やパナソニックなど

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“消費電力を知る”対応家電で主導権争いへ 東芝やパナソニックなど

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家電製品のエネルギーをコントロールするパナソニックの「AiSEG(アイセグ)」  総合電機メーカーが、情報技術を駆使して家庭内で使う家電製品の電力消費を把握する「ホームエネルギー・マネジメントシステム」(HEMS)への対応を加速させている。

 東芝がシステムの要となる制御装置を6月に発売したのに続き、パナソニックも今秋投入。日立製作所も分譲住宅向けの開拓を急いでいる。

 システムの売り込みに成功すれば、自社の家電製品の拡販につながる公算が大きいだけに、HEMSをめぐる主導権争いが今後、本格化しそうだ。

 パナソニックが10月21日に発売する制御装置は「AiSEG(アイセグ)」。装置と家電を通信回線で結び、エネルギーの使用状況を把握、テレビなどで「見える化」するほか、電力需給に応じて家電の出力などを自動制御できるのが特徴。

 価格は11万2350円から。同社製の高効率給湯器「エコキュート」と、10月に売り出す通信機能を持つエアコンとIHクッキングヒーターがシステムに対応する。

 今後、洗濯機や冷蔵庫などに対応製品を拡充し、将来は他社製品との接続も可能にする。

 パナソニックは、HEMS向けに次世代電力計「スマートメーター」や、電気自動車(EV)と住宅間で電気を融通しあうシステムも投入。「2015年度に2000億円の売上高を目指す」(長栄周作副社長)方針だ。

 HEMSの制御装置を国内の電機メーカーで初めて売り出したのが東芝。6月から発売した「フェミニティ」で、通信機能を持つ全ての家電に対応できる。

 価格は14万1800円。東芝はHEMS対応家電を強化して、家庭向けの関連事業で15年度に2500億円の売上高を目指す。

 NECはネット上でデータを管理するクラウドを使い、家庭内の使用電力や電気料金を見える化するシステムを住宅メーカー経由で発売。17年度に関連事業で3000億円の売上高を狙う。

 調査会社の富士経済によると、HEMSなどスマートハウスの国内需要は20年度には11年度比約3倍の3兆4755億円に拡大すると試算する。テレビなど家電の苦戦が続く一方、急成長市場への参入が広がりそうだ。(今井裕治)

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