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「タニタ食堂」は観光スポット? 連日の満員盛況…いざ訪問!
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11月5日の週の週替わりメニューは「人参ミートローフの野菜ソース」。モロヘイヤのサラダに煮物、汁物がついておなかいっぱいに 「1食あたり500キロカロリーの健康食で痩せる」と、これまでに続編をあわせて485万部の大ベストセラーとなっている計測器メーカー、タニタのレシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」。その世界を再現した「丸の内タニタ食堂」(東京都千代田区)は、今年1月のオープン以来、連日の満員盛況が続く。いまや東京の観光名所となり、全国からファンが訪れている。その食堂に行ってみた。(藤沢志穂子)
営業はランチのみで、営業時間は午前11時から午後3時まで。1日320食~360食を提供。午前8時半から整理券を配布、1人1枚までで、1枚で2人が入れる。午後1時半を過ぎると、整理券なしでも入れることが多い。
いざ食堂へ。券売機で食券を購入。メニューは週替わり900円、日替わり800円の2種類だ。この日の週替わりは「人参ミートローフの野菜ソース」、日替わりは「ぶりの照り焼き」で週替わりを選択。席を取った後はセルフサービスとなる。
まるで社員食堂のようなカウンターでトレーを取りまずは自分のご飯をよそう。タニタ専用のお椀で、縁についた下の線までが100グラム=160キロカロリー。
この分量にすれば、1食あたり500キロカロリーとなる計算だ。おかわりもできるがカロリーオーバーとなるため「あまりお勧めしません」と食堂責任者の南修二さん。
副菜は2品。この日はモロヘイヤのサラダに里芋となすの煮物、汁物、メインと受け取っていく。いずれもカロリーが表示されていて分かりやすい。
いざ食事。テーブルにはご飯の量を量る計量器と、食べる時間を計る計測器が。ゆっくり噛んで20分で完食するのが理想という。副菜、汁物に加えメインも野菜に埋もれているほど、ヘルシー感がいっぱい。味は薄めだがダシが利いている。煮物は固めに茹でてある。良く噛んで満腹感を得るためだ。食べた後は食器を自分で下げに行く。
栃木県から東京に遊びに来たついでに寄った、という女性5人組は「レシピ本にある『野菜を固めに茹でる』が、このくらいの固さだとよく分かった。お腹いっぱいで満足」と話す。
食事の後はブースで無料の健康チェックが受けられる。クリニックなどに置かれている業務用の体組成計(価格210万円)に乗って、体の脂肪や筋肉の量をチェック。管理栄養士が丁寧に説明してくれる。
よく歩くので足に筋肉がつき、右利きなので筋肉は右側に集中している、といった体の特徴がよく分かった。お土産には、タニタの刻印が入ったご飯用のお椀(1600円)も購入できる。
客層は、午前11時台は都内から通ってくる60歳代以上の主婦層が中心、「常連さんで、お友だちを連れてきてくださいます」(責任者の南さん)。12時台は近隣の30代以上のビジネスパーソンで、男女比は半々。主に30代以上、午後1時過ぎは観光客とおぼしき層が増えるという。
カレーやラーメンなど「がっつり系」のメニューを期待する声も多いが、どうしてもカロリーが高くなるため難しいとか。
週5日、タニタでお昼を食べれば、通常のランチより300キロカロリー超のマイナスとなるので、1カ月続ければ脂肪が1キロ(7200キロカロリー)落ちる計算になる。「タニタで痩せた!」という声も多く寄せられている。あなたも通ってみますか?