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ドコモ、人気端末とことん「追求」 スマホ冬モデル先陣切り2機種発売

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ドコモ、人気端末とことん「追求」 スマホ冬モデル先陣切り2機種発売

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 年末に向け各キャリアからスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末など続々と新機種が発売されるなか、NTTドコモが16日、スマホの冬モデル9機種の先陣を切って人気シリーズの2機種を発売した。10月の発表会でスマホ、タブレット、iモードケータイなど全16機種という多彩なラインアップをそろえ、年末商戦にかける意気込みを見せたドコモ。人気商品をとことん「追求」した最新端末に、都内の販売店はにぎわいをみせた。

 この日発売されたのは、韓国サムスン電子製「ギャラクシーノート2」とソニーモバイルコミュニケーションズ製「エクスペリアAX」。

 「ギャラクシーノート2」は、世界中で1000万台を売った大人気機種「ギャラクシーノート」の新モデル。画面ディスプレイが5.3インチから5.5インチと大きくなり、横幅を抑えて持ちやすくなった。タブレットは欲しいけど7インチは少し大きいと迷っている人にとっては、手頃なサイズだ。

 画面を2つに分けてさまざまな処理を同時に実行できるマルチタスク機能を搭載し、動画を見ながらメールを書くといったことが可能になった。

 高性能クアッドコアCPUを内蔵し、下り最大100MbpsのLTEサービス「Xi」に対応した。ドコモのスマホ冬モデルの中でも最も容量が大きい3100mAhのバッテリーを備え、長時間安心して使用できる。

 ギャラクシーシリーズで話題になったタッチペン「Sペン」の機能も向上した。端末に収納されているペンを抜くと、メモが自動的に起動。通話中にメモを取ることも簡単にできるようになった。画面にタッチしなくても、近くに持っていくだけでメールや写真を見ることもできる。おサイフケータイ機能も新たに搭載され、人気機種をグレードアップさせた。

 一方、こちらも人気シリーズ「エクスペリア」の最新機種「エクスペリアAX」は防水、おサイフケイータイ、赤外線をはじめ、日本人が必要とされる機能を1台に詰め込んだ。

 約120グラムと軽量で最薄部8.7ミリのコンパクトサイズなうえ、背面が円弧になっている「アークフォルム」を採用し、手にしっくりと収まる。カラーバリエーションも豊富。従来のエクスペリアの“いいとこ取り”をしたような機種といえよう。

 都内の家電量販店大手によると「両機種とも前評判が高く、順調に予約が入っている」。ギャラクシーノートシリーズのタッチペンは女子の注目度も高いようで、販売スタッフは「爪を伸ばしている女性など、スマホ操作では苦労している人にペン操作は歓迎されるのではないか」と予測。注目度の高さを裏付けるように、発売当日の量販店では、大勢の客が実際に端末の画面を触るなど使い心地を確かめていた。「エクスペリアAXを見にきた」という男性会社員(40)は、「薄さとデザインが気に入った。色もたくさんあって悩ましい」と話していた。

 ドコモは一連の冬モデルを発売するほか、スマホ向けコンテンツサイト「dマーケット」で12月から新たにゲーム・ショッピングを開始。Xiの下り最大100Mbps対応地域も、11月から13年3月末にかけて順次拡大する。冬モデル発表会で、ドコモの加藤薫社長は「サービスの多様化、Xiのネットワーク、端末と三位一体で対抗していきたい」と語り、決意を新たにした。

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