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オリンパス、外科用内視鏡の売上高を倍増へ 新興国でも拡販

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オリンパス、外科用内視鏡の売上高を倍増へ 新興国でも拡販

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 オリンパスは7日、外科用内視鏡事業の売上高を2016年度に2000億円へと引き上げ、12年度見込み比で倍増を目指す方針を明らかにした。外科手術用の内視鏡や電気メスなどの処置具を先進国だけでなく、新興国でも拡販を図る。同社は口から入れる内視鏡では世界シェア7割を握るものの、外科用内視鏡は出遅れている。収益基盤の強化につなげ、損失隠しの発覚で悪化した業績のてこ入れを急ぐ。

 外科用内視鏡は腹部や胸部に小さな穴を数カ所開け、内視鏡で体の中を見ながら電気メスなどで病変を取り除く医療機器。患者の体への負担が少なく、世界的に需要が急増している。

 オリンパスは事業拡大に向けて品ぞろえを強化し、3月には止血と切開の機能を世界で初めて両立させた電気メスを欧米で投入した。製品群の拡充で競争力を高め、外科手術用の電気メス分野で10%超にとどまる世界シェアを引き上げたい考えだ。

 業績悪化を受け、携帯電話販売など非中核事業の売却を進めた結果、12年度の連結売上高見込みは前年度比10.8%減の7570億円と、ピークの07年度(1兆1289億円)から3割超も縮小する。

 反転攻勢を今後強め、16年度には外科用内視鏡の売上高構成比率を12年度見込み比4ポイント増の17%超に高めるなど収益の拡大を急ぎ、売上高1兆1600億円と過去最高レベルを目指す。

 一方、単独での外科事業の強化と並行して、資本・業務提携したソニーとの取り組みの具体化も進める。外科用内視鏡の合弁会社を年内に設立し、手術室で使う医療・映像機器などを2、3年以内をめどに共同開発、発売する方向。合弁会社は20年をめどに500億~800億円の売上高を計画している。(今井裕治)

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