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富士重工、2013年にHV発売 水平対向エンジン搭載車種にモデル追加
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販売台数で快走を続ける「アクア」(トヨタ自動車提供) 富士重工業が2013年中にハイブリッド車(HV)を発売することが12日、分かった。
環境意識の高まりからトヨタ自動車のHV「プリウス」や「アクア」は国内外で販売が好調に推移し、今年1~11月の国内新車販売の1、2位を独占している。富士重はこれまで、独自の水平対向エンジン搭載車種が人気だが、HVをラインアップに加えることで、販売に弾みをつけたい考えだ。
富士重のHVシステムは、資本提携するトヨタの技術を導入しながら、自社開発した。販売車種はHV専用車ではなく、振動の少なさと走りの安定性をもたらす水平対向エンジンを搭載した既存車種にHVモデルを追加する見込み。
すでに量産体制の検討に入ったとみられ、日本のほか既存車種の販売が好調な米国などでも順次、発売していく見通し。
デザイン面では、走行性能を重視した車体デザインのプリウスやアクアなどとの差別化を図るため、燃費性能と走行安定性などのバランスを取ったモデルとする見込みで、「燃費の最高効率は追わない」(吉永泰之社長)としている。
富士重は、1999年からHVのコンセプト車を東京モーターショーに出展。昨年は排気量1600cc水平対向エンジンにモーター1個を組み合わせた同社独自のHVシステムを搭載したワゴンタイプのコンセプト車を出展していた。
同社は、独自の衝突防止装置を搭載した乗用車「インプレッサ」や「レガシィ」などの販売が国内外で好調で、今年度上期(4~9月)の世界販売は約35万台と過去最高を記録した。HVの追加で、エコカー対応にも力を入れる。