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キネマ旬報社、映画館運営に乗り出す 柏駅ビルの劇場再生
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映画雑誌「キネマ旬報」を発行するキネマ旬報社(東京都港区)が2月、映画館の運営に乗り出す。
同誌主催の映画賞の受賞作の上映や観客の生活スタイルに合わせた編成などで、新作中心のシネマコンプレックス(複合映画館)とは異なる映画の楽しみ方を提供。シネコン以外の劇場の活路を模索する試みともなりそうだ。
映画館は、千葉県柏市の「TKPシアター柏 supported by KINEJUN」で、2月2日にオープンする。貸会議室大手のティーケーピー(TKP)と業務提携し、昨年3月に閉館した「柏ステーションシアター」を模様替え。最大160席、3スクリーンで、ロビーの壁には書棚が並び、出版社による映画館らしい装いになる。
オープン時の目玉は、今月11日に発表された平成24年の「キネマ旬報ベスト・テン」作品の特集上映。2月16日からは、若尾文子さん(79)主演で昭和36年公開の「女は二度生まれる」(川島雄三監督)なども上映される。
柏駅ビル内という立地のよさを生かし、曜日や時間帯別の編成にも取り組む。
キネマ旬報社の清水勝之社長(42)は「週末や早朝会員といったスポーツジムのような活用法を考えている。映画人口を増やすため、子供だけで見られる時間帯が作れないかも検討している」と話す。
日本映画製作者連盟によると、全国のスクリーン数は平成23年末時点で3339だが、シネコンの台頭やデジタルシネマへの投資負担などから、24年は既存のミニシアターや名画座が約50スクリーン減った。
清水社長は「アート系作品を劇場で見る機会が減っており、新作旧作を問わずに多様な視聴機会に貢献したい。ミニシアター文化を守る意味でも劇場運営に携わりたかった」と、映画文化の担い手としての役割を話している。(市川雄二)