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JCOMがスマートTVボックス発売 自社製とすみ分け可能と判断
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国内CATV最大手のジュピターテレコム(JCOM)は今秋にも、大株主のKDDI(au)が開発したケーブルテレビ用受信機「スマートTVボックス」を発売することが18日、分かった。
JCOMは自社開発した次世代受信機を今夏に投入するため、これまでKDDI製受信機の採用には慎重だった。だが、同社は10月にもKDDI子会社でCATV業界2位のジャパンケーブルネット(JCN)と合併する。このため2つの受信機を手がけても、経営統合後は顧客の要望に応じて販売のすみ分けが可能になると判断した。
スマートTVボックスは、米グーグルのスマートフォン(高機能携帯電話)用基本ソフト「アンドロイド」を搭載したCATV加入者向けの受信機。家庭のテレビに接続すれば、テレビ放送のほかインターネット接続やスマホ用コンテンツ(情報の内容)を視聴できる。ネット加入が必要なためテレビ視聴のみの加入者には割高になるが、KDDIは昨年11月からCATV事業者向けに採用を呼びかけており、JCNが採用した。
一方、JCOMの次世代受信機は録画した映像をスマホやタブレット型端末でも視聴できるほか、「ユーチューブ」などインターネット動画、ゲームなども楽しめる。
KDDIが約31%出資するJCOMは、KDDIの携帯・固定通信のセット割引など販売協力を進めているが、今年8月から契約者向けに次世代受信機による商用サービスを提供する計画のため、スマートTVボックスの採用は見送っていた。
この状況が続けば、JCOM製とKDDI製受信機が市場で競合する懸念もあったが、今回JCOMは「auのスマホ契約者などネット主流の利用者など、ニーズがあればスマートTVボックスも提供していく」(同社首脳)ことを決めた。(芳賀由明)