SankeiBiz for mobile

グンゼが人工心膜 「中国巨大市場に商機」 2016年にも先行発売 

ニュースカテゴリ:企業のメーカー

グンゼが人工心膜 「中国巨大市場に商機」 2016年にも先行発売 

更新

 グンゼは、6月にも心臓手術後の患部の癒着を防ぐ医療用フィルム「人工心膜」の臨床試験(治験)を中国で始める。

 独自に開発した溶ける繊維素材を活用した取り組みで、すでに中国・深セン大学と治験のための共同研究室を開設した。深センでは5月の稼働を目指し人工心膜の新工場も建設中。日本でも近く治験に乗り出すが、2016年にもまず中国で先行発売する。

 中国では昨年、日本製品の不買運動などが広がったが、グンゼは「長期的にみると、成長を続ける巨大市場に商機が広がる」と判断した。

 グンゼが開発した人工心膜は心臓手術後に傷口が胸の内側の筋肉など「胸壁」と癒着するのを防ぐ。人工心膜は他社も販売しているが、グンゼの開発品は約3カ月で溶けて体内に吸収されるため身体への影響が軽微なのが特長という。

 京都の自社工場で溶ける繊維素材を製造し、深センの新工場で繊維をフィルムで挟む加工をする計画。新工場は深セン市政府が建設中の4階建て建物の2階部分に入居する予定で、面積は2500平方メートル。新工場でつくった人工心膜を深センに川)大学と共同で治験で使用する。

 新工場と共同研究室への投資額は計3億円程度。同社は、将来的に人工心膜で年間2億円の売上高を目指している。

 中国では昨年、反日デモや日本製品の不買運動があったが、児玉和社長は「長い目でみれば、中国市場の需要は大きく、当社の投資計画に変更はない」と強調している。

ランキング