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東海道新幹線、大地震でも3日以内に復旧 耐震対策「やれることをやる」
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「私は入社して5年目ぐらいで(1995年1月の)阪神大震災があった。(発生時間は新幹線が)全然走っていなかったので良かったが、あの構造物の被災状況を当社のメンバーは経験している。やれることをやっていく」
「(過去の地震の)波形をもとにしっかり実験し、実際にゆすって解析している。橋脚に鋼板を巻くなどの対策で、阪神大震災クラスの直下型地震が起きても、発生から3日以内で新幹線を復旧できるよう手は打ってきている。(早期復旧には)新幹線が脱線することをいかに防ぐかもポイントになる。ただ、最高速度270キロで運転を再開できるかは、その時にならないと分からない」
「人手や資材は間に合っているが、実際に作業ができる時間が少ない。(新幹線が走らない)0~6時の時間帯にやるわけだから。線路などを日々メンテナンス(維持・補修)もしながら耐震補強していく。線路周辺の住民・関係者も踏まえた工事の工程調整などもあり、いかに早く耐震対策を進めていくか、だと思う」
「そもそも東海地震を前提に耐震設計され、開業後に発生した地震の知見を加え、耐震対策をグレードアップしている。同時に老朽化対策も行っている感覚だ」
「東海道新幹線で海辺を走る区間は、実は浜名湖(静岡県)周辺以外はあまりない。勉強中で、行政などの津波想定が出てからの対応だろう」(西川博明)
【プロフィル】田畑裕(たはた・ひろし) 1990年JR東海入社。小田原保線所所長などを経て、2009年7月から現職。神奈川県出身。