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丸刈り謝罪「武士道」精神? 米CNNなど海外メディアが「AKBビジネス」論評
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スキャンダル発覚前の峯岸みなみさん=1月21日(山田俊介撮影) 人気女性アイドルグループAKB48の峯岸みなみさん(20)が男性アイドルとのお泊まりデートが発覚し、丸刈りになって謝罪する動画を公開したことについて、海外メディアが詳しい分析や論評を報じている。2月5日付の米CNN(電子版)が、「bushido code(武士道の精神)」と指摘するなど、日本人や日本文化の特異性に焦点を当てた記事が目立つ。2月6日付のAP通信は、体罰やいじめ問題と関連づける一方で、「話題づくり」によるビジネスという見方も伝えており、日本の国民的アイドルに世界が注目している。
「自らが受けた不名誉を回復しようとする武士のようだ」
東京発のCNNの記事は、丸刈りという謝罪方法が日本文化や武士道に深く根差したものであるとの観点から論評。さらに「(恋愛禁止の決まりを破ったことは)軍隊のような組織であるAKB48に深刻な亀裂を生じさせた」とし、メンバーをランク付するなどの仕組みを詳しく紹介した。
また、「女性の性を売り物にしているとの批判もある」と指摘し、プロデューサーである秋元康(54)を取材。一方で、突然自分で丸刈りになった米女性人気歌手のブリトニー・スピアーズさん(31)が2007年に突然、丸刈りになったことを引き合いに出し、「メディアが(しばらく)困らないネタとしては完璧」という芸能関係者の声を紹介した。
AP通信は、大阪市立桜宮高校での体罰自殺問題との関連性に言及し、「丸刈りというペナルティーは不快で人権問題を提起する」とする弁護士の意見を伝えた。
さらに、「峯岸さんはスキャンダルに巻き込まれたAKB48の最も新しいメンバーだ」と紹介。同じく恋愛がばれてAKB48の姉妹ユニットで福岡を拠点に活動するHKT48に移籍させられた指原莉乃さん(20)や、胸を少年が手で覆い隠した写真が問題となった河西智美さん(21)らについても触れた。
その上で、哲学者兼メディア批評家の東浩紀氏(41)の「これがAKBビジネスのすべてだ」とのコメントを紹介。「肯定的であろうが否定的であろうが、AKBにとってニュースは多いほど好都合で、それがAKBシステムのカルト的な部分であり、金を生む手段でもある」という、東氏のツイッターへの投稿も引用した。
今回の丸刈り謝罪問題については、1月31日に映像が動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開された直後に、欧米の主要メディアが一斉に報じ、関心の高さをうかがわせた。
BBCは2月1日付で、「丸刈りは悔恨の念を示す日本の伝統的な儀式」と解説。「彼女たちは『カワイイ』を演出し、日本やアジア各国で社会現象を巻き起こしている」と、その人気ぶりを紹介したうえで、「ファンの幻想を壊さぬため男性とのデートを禁じている」と説明した。また2月2日付の英ガーディアン紙は、「日本の若いアイドルは完全に品行方正であるとのイメージを求められている」と伝えている。
海外メディアの反応はさまざまだが、日本人から見れば、ピント外れで、違和感を否めない記事も少なくない。