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トヨタ、素材調達など情報開示要請 取引先700社対象に
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トヨタ トヨタ自動車が1次サプライヤーと呼ばれる主要部品供給先とともに、取引先の素材、半導体メーカーなど約700社に対し、素材調達方法や設計開発、サプライチェーン(供給網)の情報開示を要請していることがわかった。合意した企業から順に契約書を交わし始めている。東日本大震災の発生で、特定部材の調達が遅れ、生産開始までに時間を要したことを踏まえての措置で、取引先の生産が停止した場合の代替生産も探っていく計画だ。
トヨタには、約400社の1次サプライヤーのほか、2次、3次サプライヤーなど計2万6000社前後の間接的な取引先が存在する。このうち、約700社に対し、調達方法や設計開発の仕組みについての情報開示を求めている。
現在、自動車部品は、電子化、IT化が進み、異業種との取引が進むなど調達先が多岐にわたっている。
特に、情報開示を求めている700社は、素材や製造方法が特殊で、中には寡占状態のケースもあるという。
例えば、車載用半導体で世界シェア約4割を誇るルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)などは、「ルネサスの半導体を使っていない国内自動車メーカーはない」(業界関係者)とされるほど、寡占状態が続き、震災直後の生産正常化が遅れた要因のひとつとなった。
今回、リスクを透明化することで、複数メーカーに生産を発注できる態勢をあらかじめ作っておくなどして、震災などの被害に遭っても生産体制が早期に復旧できるような準備を進める。トヨタは「生産再開までの目安を30日以内」と定めた。
こうした動きは、今後、自動車各社に波及する可能性もありそうだ。