ニュースカテゴリ:企業
メーカー
日焼け止め、日常用に多様化 スプレー、パウダー…化粧品各社競う
更新
化粧品各社が日焼け止め商品の拡充に力を入れ、スプレーやパウダー、ジェルといった多様なタイプを投入している。乳液タイプが主流とはいえ、紫外線防止に対する関心の高まりを背景に日焼け止めを日常的に使う消費者が増え、使い勝手が良くて使用感の軽い商品が求められるようになったためだ。アウトドア用との使い分けも進んでおり、各社は「乳液タイプに加え、もう1種類」を求めるユーザーを取り込もうと、品ぞろえの強化を競っている。
日焼け止めブランド「サンカット」を展開するコーセーコスメポートは2月、昨年のヒット商品「日やけ止め透明スプレー」に、せっけんとかんきつ系の香り付きの新商品を加え、ラインアップを3品目に増やした。忙しい朝や重ねづけに便利なスプレータイプで、逆さに持って背中や髪に吹き付けることも可能だ。
サンカットは無香料の商品を発売した昨年の春夏シーズンに、スプレー型日焼け止め市場で7割のシェアを占めたという。コーセーコスメポートは「品ぞろえを充実させることで売り場での存在感を高めたい」と、一層のシェア拡大を狙う。
興和は日焼け止めでは珍しいパウダータイプを用意した。肌の上でパフを滑らせて塗る「マシュパフコーワUV&アロマ」を4月に発売。フローラルなど5種類の香りを用意し、昨年投入した「マシュパフコーワ」と合わせ、計10品目を販売する。小ぶりな容器で携帯しやすく、内蔵のパフで手を汚さず塗れるのが特長。同社は「新商品は気分に合わせて香りが選べ、既存品では、なりたい肌の質感によって選べる」と、バリエーションの豊富さをアピールする。
調査会社の富士経済によると、2012年の日焼け止めの国内販売額は推定267億円で、2年連続で伸びたとみられる。しわ、しみの原因になる紫外線A波(UVA)の防止効果の高さを表す「PA」の表示が、今年から1段階増えて4段階まで可能となったことから、資生堂など大手各社は新基準対応の新商品を相次いで投入している。(豊田真由美)