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ソフトバンクのスプリント買収計画、米加州が承認 国境越えた再編加速

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ソフトバンクのスプリント買収計画、米加州が承認 国境越えた再編加速

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 ソフトバンクは23日、米携帯電話大手、スプリント・ネクステルの買収計画について、カリフォルニア州当局の承認を得られたと発表した。これでスプリントが事業を行っている23州とワシントンDCのすべてで承認された。米企業とのスプリント争奪戦で一歩リードしたが、米通信業界の再編は混沌(こんとん)として、なお予断を許さない状況だ。

 カリフォルニア州当局は、ソフトバンクによるスプリント買収で、業界の競争が促進され、「消費者と通信市場にとって有益」との見解を示した。ソフトバンクは昨年10月にスプリント株の70%を201億ドル(約2兆500億円)で買収する計画を発表した。

 州レベルの審査は終了したが、連邦通信委員会(FCC)など連邦当局の審査は残る。オバマ政権や連邦議会には、経済や安全保障に直結する通信インフラに海外企業が侵食してくることへの警戒感も根強い。

 スプリントに対しては、米衛星放送大手、ディッシュ・ネットワークも総額255億ドルでの買収を提案しており、アーゲン会長は「買収価格も高いし、同じ米企業の当社に利はある」と対抗心をむき出しにする。

 スプリントの子会社である米無線通信企業、クリアワイヤに対しても、ディッシュは買収を提案。だが、ソフトバンクの孫正義社長は「(携帯電話が本業ではない)ディッシュとの相乗効果は薄い」と牽制(けんせい)する。

 通信各社が相次いでスプリントとクリアワイヤに触手を伸ばすのは、クリアワイヤが保有する周波数が、次世代高速通信「LTE」サービスを拡大する上でかぎを握る存在だからだ。

 規模拡大へ携帯電話事業者同士の再編も進む。4位のTモバイルUSAと5位のメトロPCSコミュニケーションズは今月合併。TモバイルUSAはドイツテレコム傘下で、ソフトバンクと同様に米通信業界へ食い込もうと、国境を越えた再編が加速している。(ワシントン 柿内公輔)

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