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【株主総会ライブ】シャープ(1) 社長に怒号とやじの嵐 “過去の反省”続く
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シャープの株主総会会場入り口には報道陣も駆けつけた=25日午前、大阪市北区(安元雄太撮影) シャープの定時株主総会が25日午前10時、大阪市北区の大阪府立国際会議場で始まった。
主力の液晶パネル、テレビ事業の不振で平成25年3月期の連結営業損益は5453億円の赤字となり、2期連続で過去最悪を更新。自己資本比率は危険水域の6・0%にまで低下している。総会後の取締役会で社長に就任する高橋興三副社長の手腕に注目が集まっている。
午前10時、奥田隆司社長が議長として壇上に登場すると、会場からはまばらながら拍手が上がった。議事に入る前、役員全員が起立。平成25年3月期に5453億円の連結最終赤字に陥り、配当金も無配になることを陳謝し、そろって深々と頭を下げた。
「業績回復に向けて全力を尽くす」。奥田社長の言葉に対し、怒りが収まらない株主から長々とやじが浴びせられたが、奥田社長はやじが終わるまで聞き入った。
議事の冒頭、監査役から監査結果が報告され、プロジェクター画面で決算内容などが説明された。続いて社長に就任予定の高橋興三副社長が登壇。「いたずらに規模を追わない」という経営信条を口にし、過去の巨額投資の失敗を明言。原点に立ち返ることで業績回復を図る姿勢を説いた。
高橋氏は淡々と説明を続ける。シャープが対処すべき課題と、5月に発表した中期経営計画に触れ、勝てる分野へシフトし“自前主義”から脱却すると述べた。
26年3月期は売上高2兆7千億円、最終利益50億円、28年3月期には売上高を3兆円とする数値目標も重ねて説明した。
事業分野別では、健康・環境機器、液晶が「売上高が高い伸びを示す成長ドライバーだ」と強調。デバイス(電子部品)の収益性をさらに改善し、最終製品とデバイスでバランスよく利益を上げることで、収益の変動リスクを減らす狙いがある。
さらにグローバル市場での体力勝負で苦戦したことから、付加価値が売り上げを左右する市場へ移行して収益性高め、強みである技術力、提案力を発揮していくと誓った。
「経営危機から脱するため、先送りしてきた諸課題の解決に全力で取り組む。創業の原点に立ち返る。徹底した顧客視点と技術により、お客さま、取引先に新しい価値と喜びを提供するのがシャープの存在意義だ」
高橋氏による“過去の反省”は続く。「再生と成長を必ず成し遂げる。引き続き、ご支援よろしくお願いします」と結ぶと、会場から拍手が上がった。