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“本格志向”一眼レフで取り込み キヤノン、8月に中堅機発売
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キヤノンは2日、デジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 70D」を8月29日に発売すると発表した。本格的な撮影を楽しめる中堅機種のエントリーモデルに位置づけ、最新技術をふんだんに投入。ミラーレス一眼や、コンパクトデジタルカメラを使うユーザーのステップアップを促すことで愛好者の裾野を広げ、収益拡大につなげたい考えだ。
70Dは新開発のオートフォーカス技術で自動焦点のスピードを速めたほか、高画質を保ちながら1秒当り最高約7コマを撮影できる連写性能を持つ。公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を経由し、撮影した静止画をスマートフォン(高機能携帯電話)に取り込め、スマホでカメラの遠隔操作もできる。本体の参考価格は12万9800円。月産14万台を計画している。
東京都内で会見したキヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長は「写真撮影のステップアップを望む人に応えるカメラだ」と強調。70DのCMキャラクターに起用された俳優の妻夫木聡さんは「初めて一眼レフを手にしてファインダーをのぞいたとき、心とカメラに一体感を感じた」とアピールした。
同社によると、2012年のレンズ交換式デジタルカメラの国内出荷台数は183万台で、このうち102万台を一眼レフが占めた。13年も215万台のうち118万台が一眼レフとなり、全体の半数を超える見通し。キヤノンの今年上期(1~6月)の販売実績でも約6割を一眼レフが占め、「(愛好者の)より良い写真を撮りたいという意欲が高まっている」(川崎社長)。
このためメーカーも一眼レフの魅力向上に力を注いでおり、キヤノンは入門機「EOS Kiss」シリーズの新製品「X7」を4月に、ニコンは小型軽量化した新製品などを3月に投入。「重くて扱いづらい」というイメージの払拭に努めている。