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太陽光電池、保守と工場・店舗に活路 住宅向け需要伸び鈍化

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太陽光電池、保守と工場・店舗に活路 住宅向け需要伸び鈍化

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 太陽光電池各社が、住宅の屋根用パネル向け以外の需要や関連事業に目を向け始めた。再生可能エネルギー全量買い取り制度に基づく太陽光発電の買い取り価格が下落し、住宅向け需要の伸びが見込みにくくなっているためだ。シャープは大規模太陽光発電所(メガソーラー)などの保守事業に進出。パナソニックは工場や商業施設の屋根需要に活路を求めている。

 シャープはメガソーラーの太陽光パネルを自動洗浄するロボット掃除機を開発した。1時間に約1800枚を洗浄する。2014年度前半の実用化を目指し、タイに建設したメガソーラー(出力84メガワット)で試験を進めている。

 同発電所では、3万枚のパネルを50~60人体制で約20日間かけて洗浄してきた。ロボット掃除機を6台導入したところ、15人前後でも同じペースで洗浄でき、作業効率は3倍に向上した。

 砂漠がある中東地域のほか、黄砂に悩む中国、花粉の飛散が多い日本などで需要を見込む。保守業務などの受託を拡大し、収益に結びつける計画だ。

 パナソニックは今月、産業用の太陽光パネル「HIT(ヒット)238A」を発売した。工場やマンション、商業施設などの屋根に特化した商品だ。

 同社は「出力3~5キロワットの全量買い取りは一服感が出ているのに対し、10キロワット以上50キロワット未満の買い取りは活発化している」として、今後は中小規模の発電所に注力する方針だ。これらの取り組みにより、13年度に太陽光パネルの販売を前年度比25%増の約674メガワットに伸ばす計画だ。

 一方、最大手の京セラは家庭向けに、太陽光パネルと蓄電池のセット販売に力を入れる。「買い取り単価の下落で、今後は売電よりも、夜間などに使う需要が増える」(同社)ためだ。蓄電池は13年度に6000台売る計画という。(米沢文)

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