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「エルピーダ」ブランド消滅 新社長に木下氏、首位サムスン追撃を強調
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米半導体大手のマイクロン・テクノロジーは31日、会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリの全株式を取得し、子会社化したと発表した。今後、エルピーダのブランドはなくなり、社名も「マイクロン・メモリ・ジャパン」に変更する方針だ。同日付でエルピーダの坂本幸雄社長(65)が退任し、後任に取締役最高執行責任者(COO)の木下嘉隆氏(55)が就任した。
エルピーダはDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)を得意とする。DRAMや記憶用半導体のNAND型フラッシュメモリーなどのラインアップを持つマイクロン傘下に入り、首位の韓国サムスン電子を追撃する。
都内で開いた記者会見で、木下新社長は「サムスンに対抗できる最強のメモリーカンパニーの誕生だ」と強調した。
マイクロンは、エルピーダの広島県と秋田県の工場を引き継ぎ、雇用も維持する方針。マイクロンのマーク・ダーカンCEO(最高経営責任者)は「製造拠点や社員に変化があるとは思わない」と述べた。
エルピーダはNECや日立製作所の事業を統合し、1999年に発足。“日の丸半導体”の復権を目指したが、競争激化や円高で経営が悪化。2009年に300億円の公的資金が注入されたものの、昨年2月に会社更生法の適用を申請した。マイクロンは600億円を投じて子会社化。債務の弁済などにあてるため、19年までに1400億円を支払う。
再建に道筋をつけた坂本前社長は「エルピーダの火は消えない。マイクロンの名前で生き残っていく」と強調。「更生法に行きたくなかったが、銀行が入って会社を殺さず生かさず、リストラしないといけないのは避けたかった。結果として早く再建できているのはよくやったかなという気持ちだ」と述べた。
きのした・よしたか 豊橋技術科学大大学院修了。1982年日立製作所。2000年NEC日立メモリ(現エルピーダメモリ)。執行役員などを経て、11年6月から取締役COO。長野県出身。