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ビール各社「郷土愛」くすぐる 地域限定商品やイベント支援
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地元観光大使らを招いた「ナカボール」の発表会=7月10日、東京都中野区 地域おこしの効果的な手段として「ご当地グルメ」や「ご当地キャラクター」などが人気を博す中、ビール大手各社も消費者の「郷土愛」をくすぐる取り組みに注力している。地域限定商品の発売やイベント支援といった多彩な取り組みを展開し、自社商品の差別化や販売促進につなげようと懸命だ。
キリンビールは今月、東京都中野区内の飲食店向けキャンペーンとして、新しいハイボール「ナカボール」の本格展開を始めた。グループ本社が今年5月、JR中野駅北側の再開発地区に移転したのを記念して、地元メーカーの東京飲料と共同開発、「『地元を盛り上げたい』という当社の姿勢を示した」(広報部)という。
キリンが販売するスコッチウイスキー「ジョニー・ウォーカー」を東京飲料の炭酸飲料「ハイ辛」で割る飲み方で、唐辛子やショウガが利いた独特のホットな味がする。
中野駅周辺の飲食店200店を年内目標に売り込んでいくが、営業担当者らも「お店を回る際のいい話題作りになる」と歓迎しているという。
サッポロビールは昨年6月、初代技師(同社前身の開拓使麦酒醸造所)の中川清兵衛、設立者である大倉喜八郎の生地・新潟県で県内限定の生ビール「風味爽快ニシテ」を発売した。当初は業務用限定だったが、予想を超える売れ行きを上げたため市販にも拡大、上越新幹線での車内販売も人気を集めている。
洋酒最大手サントリー酒類の通販サイトでは「東北ご当地シリーズ」のハイボールジョッキが好評だ。トリスウイスキーのイメージキャラクター「アンクルトリス」と、ねぶた祭りやフラダンスなど青森、宮城、福島3県の名物をカラフルに描いてある。
ビール最大手のアサヒビールは、毎年各地の「地元の味」を競い、グランプリは全国ニュースでも報じられる有名イベント「B-1グランプリ」を2008年から特別協賛している。
他業界では、日本百貨店協会が「ご当地キャラ総選挙」を今年初めて実施。秋からは各地の加盟店に得票上位のキャラを招いてイベントを催し、親子連れを中心とした集客増を狙う。
民間だけではない。国土交通省が今月、申請を受けた10地域に自動車の「ご当地ナンバー」導入を新しく認可するなど、政府レベルでもローカル色を打ち出すことによる地域活性化への期待は大きい。
「ご当地」を強調する営業戦略は、地域貢献や自社のイメージ向上にもつながるだけに、今後さらに幅広い業界で定番化していきそうだ。