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マック、事業会社新社長に女性のカサノバ氏 原田氏は会長に専念
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日本マクドナルドホールディングス(HD)は27日、原田泳幸(えいこう)会長兼社長が、傘下の事業会社である日本マクドナルドの社長を退く人事を発表した。
後任社長にはマクドナルドのマレーシア・シンガポール地域の責任者(リージョナル・マネージャー)を務めてきた女性幹部社員のサラ・カサノバ氏が同日付で就いた。事業会社社長に外国人が就任するのは初めて。
27日午前の臨時取締役会で決めた。原田氏が同日正午に会見する。原田氏は、HDの会長兼社長を引き続き務めるとともに、事業会社でも会長は続け、代表権も持ち続ける。
原田氏はアップルコンピュータ(現アップル)日本法人社長から平成16年2月に日本マクドナルド副会長に転身。同年5月からHDと事業会社の社長を兼務してきた。
この間、不採算店舗の改装や高価格メニューの相次ぐ投入などの経営改革で、18年12月期から6期連続での営業増益を実現するなど不振が続いた“マック”を立て直した。
しかし、外食他社やコンビニエンスストアなどとの競争激化により、前期は営業減益となるなど、経営に陰りが出ていた。
カサノバ新社長は、48歳、カナダ生まれ。平成16年から約5年間、日本マクドナルドの執行役員を務めていた。