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三菱電機、空気清浄機に再参入 来春は花粉飛散が大量と予想

ニュースカテゴリ:企業の電機

三菱電機、空気清浄機に再参入 来春は花粉飛散が大量と予想

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梅村博之常務執行役  三菱電機の梅村博之常務執行役は28日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、国内の空気清浄機市場に再参入したことを明らかにした。今夏の猛暑の影響で来春は大量の花粉が飛ぶと予想されることなどから、同事業を2年ぶりに再開する。

 大気汚染が深刻な中国市場でも今年度中の販売を計画している。

 子会社の三菱電機ホーム機器(埼玉県深谷市)で生産する。日本市場には今月から、三菱電機の系列店限定で数百台程度の販売を始めた。中国にも輸出する。呼吸器系疾患を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の大量浮遊を背景に、旺盛な需要を取り込む考えだ。

 梅村氏は「すでに次の新製品の開発も進めている。来年度からは本格的に事業展開していきたい」と述べ、今後の拡販に意欲を示した。

 空気清浄機の国内市場は、他社製のイオン発生方式が主流となり、フィルター方式の同社は2011年度を最後に空気清浄機の生産・販売を休止していた。

 また、梅村氏は「今年はスマート事業元年」と位置づけていることを強調。その一環として今月、ネットワークを経由して家電や電気給湯機を効率よく運転して、家庭の大幅な省エネルギーを実現するスマートハウス関連事業への本格参入を発表した。15年度に少なくとも300億円の増収効果を見込む。

 梅村氏は「まず国内でビジネスモデルを完成させ、将来的には海外でも展開していきたい」と述べ、スマート事業の成長に意欲を示した。

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