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ドコモも異例の下取り施策に… iPhone価格、3社横並びで見極めは
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20日発売の新型アイフォーンの予約を始めた家電量販店=13日、東京・有楽町のビックカメラ有楽町店 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの国内携帯大手3社は13日、20日に発売する米アップルの新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5s」と「5c」の販売価格とパケット料金などを発表した。
3社とも「5s」と「5c」の下位モデルは「実質0円」となるほか、他社からの乗り換え、旧機種の下取りによる買い替え促進など3社がほぼ横並びの販促施策を実施。3社がアイフォーン販売で熾烈(しれつ)な販売競争を展開することになる。
3社は13日午後4時から「5c」の予約受付を始めたが、ソフトバンクは価格決定が遅れ、客は午後7時過ぎまで価格未定のまま予約する異例の事態となった。
新規契約の場合、端末価格を毎月の通信料から割り引くことで実質0円とする端末は「5s」と「5c」の記憶容量16ギガバイトモデル。初めてアイフォーンを発売するドコモは「5c」の32ギガバイトモデルも実質0円とする。
16ギガバイトモデルはドコモが年間6300円分を割り引くほか、ソフトバンクは1万円のキャッシュバックで割安感を強調する。
「5s」の最上位モデル(64ギガバイト)は、ドコモが2万160円、KDDIとソフトバンクが2万640円と若干の違いがあるが、データ通信が使い放題(月7ギガバイトまで)のパケット料金は3社とも月額5460円で同額。
ドコモを警戒して、KDDIとソフトバンクは旧機種の下取り価格を大幅に引き上げることになる。ともに新機種への買い替えが条件だが、KDDIが「5」(64ギガバイト)の下取り価格を2万8000円としたほか、ソフトバンクも同程度の価格とする方向で検討中。ドコモから奪い取った顧客の再流出を防ぐ構えだ。ドコモも、KDDIとソフトバンクのアイフォーン利用者の旧機種の下取りを実施。異例の下取り施策で両社からドコモへの転入を促進する手段に打って出る。
ドコモは学生向けに最長37カ月間、基本料780円無料とパケット定額料1050円割引を実施。ドコモ利用者間で月額700円で通話し放題となる「Xiカケ・ホーダイ」をアイフォーン契約者向けに来年9月30日まで半額にする。
社名 NTTドコモ KDDI ソフトバンク
端末価格(円) 5s=0、1万80、2万160 5s=0、1万320、2万640 5s=0、1万320、2万640
5c=0、0 5c=0、4800 5c=0、4800
月額パケット料金(円) 5460 5460 5460
旧機種の下取り価格(万円相当)5=2、4S=1 5=2.8、4S=1.9 -
MNP割引 基本料780円を13カ月無料、 基本料980円を2年間無料 基本料980円を2年間無料
元ドコモ利用者は25カ月無料
注:端末価格は新規契約またはMNP(番号持ち運び制度)利用の場合(ドコモを除く)。5sは記憶容量別に16ギガ、32ギガ、64ギガバイト、5cは16ギガ、32ギガバイトの順。下取り価格は64ギガバイトモデル(ソフトバンクは14日以降に決定)。MNP割引の期間は最長、ほかに現金還元もあり