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三菱重、ベスタスと洋上風車の合弁 400億円出資 世界首位目指す

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三菱重、ベスタスと洋上風車の合弁 400億円出資 世界首位目指す

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 三菱重工業は27日、デンマークの風力発電設備メーカー、ベスタスと、洋上風車の開発や製造、販売を行う合弁会社を設立することで合意したと発表した。三菱重工は合計3億ユーロ(約400億円)を出資する予定。洋上風車で世界2位のベスタスの技術やノウハウを手に入れることで、成長が見込まれる洋上風力発電市場での事業拡大を目指す。

 新会社は両社の洋上風車事業を集約。本社はデンマークで、来年3月末までに設立する予定だ。

 三菱重工は設立時に1億ユーロを出資し、2016年までに2億ユーロを追加出資。開発を進めている油圧ドライブ(駆動装置)式風車の技術なども提供する。

 ベスタスは資金は出さないが、市販している3000キロワットの洋上風車の販売や、16年の投入を予定する8000キロワットの洋上風車の開発などを新会社に引き継がせる。出資比率は最終的に三菱重工が51%、ベスタスが49%になる予定だ。

 洋上風力発電は安定して強い風を得ることができ、陸上のように騒音や立地などの制約がないため、欧州や中国などで今後拡大が見込まれている。

 ただ、洋上風車のシェアはすでに首位の独シーメンスが50%、ベスタスが25%と2強が圧倒的な地位を占め、発電効率の高い大型風車の開発でも先行。三菱重工も独自開発した7000キロワットの大型風車を福島沖に来年度に設置するなど取り組みを加速しているが、実証段階に止まっていた。

 記者会見した三菱重工の和仁正文常務執行役員はベスタスについて「洋上風車の実績や知見に加え、世界にサプライチェーン(供給網)を確立している」と強調。「両社の経験を1つにして洋上風車のグローバルリーダーになる」と述べ、シーメンス追撃に意欲を見せた。

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