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新作おせちにアベノミクス効果 高価格帯品を手厚く、早くも予約開始
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高島屋が受注を始めた来年用のおせち料理=東京都中央区 小売り各社が今年もおせち料理の新作を相次ぎ発表し、百貨店やスーパーなどは早くも受注を始め、顧客囲い込みを図っている。高島屋は2日、東北地方の郷土料理を集めた品などをそろえ予約受け付けを開始。イオンは景気回復ムードで消費者の購買力が上昇するとみて、高価格帯の品を手厚くそろえる。
「昨年末で下げ止まった。今年は3万円台の品ぞろえを増やして売り込みたい」と意気込むのは、高島屋の小坂直也バイヤー。前回商戦より20種多い過去最多の約420種をそろえ、売上高6%増を目指す。
注目商品の一つ「東北郷土料理おせち」(2万1000円)は、東北出身の社員から冬の家庭料理を募り、仙台の老舗が監修。和洋中の味を3段に詰め合わせた「家族三世代おせち」(2万6250円)も人気を呼びそうだ。
1日から受注を始めたイオンは、高品質プライベートブランド「トップバリュ」の品ぞろえを拡充、三段重「極」(2万5000円)と小人数向け「撰」(1万500円)をメーンに販売。担当者は「昨年は1万円台が中心だったが、アベノミクス効果を念頭に入れた。『百貨店品質』を手ごろな価格で提供して顧客を取り込みたい」と話す。
商戦本格化に先がけ、西武池袋本店(東京都豊島区)は昨年より17日早い、9月21日に予約受付をスタート。通販大手のディノス・セシールも、高級品を増やして同24日から開始した。