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ドコモ、高速LTEを広域化 来年度末までに2000局へ
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20日発売の新型アイフォーンの予約を始めた家電量販店=13日、東京・有楽町のビックカメラ有楽町店 NTTドコモは4日、スマートフォン(高機能携帯電話)向けの高速データ通信サービス「LTE」のうち、1.7ギガヘルツ周波数帯で下り毎秒最大150メガビットに対応する基地局を2015年3月末までに2000局に拡大すると発表した。現在はLTEでは最高速となる150メガビットのサービスを現在は東京、横浜、神戸など6都市で提供しているが、東京と名古屋、大阪地区の主要都市で利用できるようにする。
ドコモは米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の「5s」と「5c」を発売した9月20日以降、東名阪で使用している1.7ギガヘルツ周波数帯をLTEサービス専用に転換。通信速度が最大75メガビットのサービスに加え、150メガビットのサービスを限定的に提供している。
アイフォーンの最新機種は最大100メガビットにとどまるが、米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したソニーや韓国サムスン電子などスマホは最大150メガビットの通信が可能。
150メガビットのLTE対応基地局は現在数カ所にとどまるが、12月末には東京のJR山手線全駅に設置し、14年3月末までに500局に増設する計画だったが、14年度中に4倍の2000局に拡大することにした。
ドコモ以外では、最大150メガビットのLTEをKDDIも千葉県の1都市で提供しているが拡大計画は未定。ソフトバンクモバイルは提供計画がない。
ドコモは1.7ギガヘルツ周波数帯に加え、1.5ギガ周波数帯でLTEの利用幅を拡大。10月末までに全都道府県の1都市以上で最大100メガビット以上のLTEが利用可能になるとしている。
携帯電話大手3社は第3世代携帯電話(3G)を対象にしたサービスから、LTEへの移行を進めており、保有周波数のLTEへの転換を急いでいる。