ニュースカテゴリ:企業
メーカー
重工業に「男社会」イメージ破る動き 女性役員登用へ数値目標
更新
造船重機大手のIHIは9日、これまでいなかった女性役員を2018年度までに1人以上にすることなどを盛り込んだ数値目標を発表した。川崎重工業も15年度に女性の管理職を現在の2倍にする目標を掲げている。政府が女性支援の姿勢を打ち出す中、「男社会」のイメージが強かった重工業の職場でも、女性の活用に向けた動きが広がっている。
IHIは現在、女性の執行役員や取締役を置いていない。このため、女性が活躍できる環境を整え、性別などを問わずに人材を活用するダイバーシティ(多様性)を高めようと、数値目標を設定した。課長以上の管理職についても、女性は現在1.6%の44人に止まっている。そこで、15年度までに2%の55人以上、18年度までに3%の75人以上に引き上げる目標だ。
新卒採用でも、技術系では女性の比率が現在9%だが、今後は10%以上にする。
川崎重工業は、課長以上の管理職のうち女性は現在14人。多様性の推進などの観点から、15年度までに2倍に増やす社内目標を設定している。
一方、三菱重工業は「適性がある人が昇格するのが自然な形だ」として数値目標を設定していない。ただ、女性の社外取締役がいるほか、理系の女子学生向け会社説明会を開催するなど、女性が働きやすい職場づくりに取り組んでいる。
政府は、女性の活躍推進を成長戦略の柱の1つと位置付けている。安倍晋三首相は自民党三役に女性を起用したほか、経済団体にも女性役員の登用を要請。7月には厚生労働省の事務次官に16年ぶりに女性が就任している。