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MS「ウィンドウズ8.1」 早期投入 モバイル分野でアップル追走
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日本マイクロソフトは、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」の機能を強化した「ウィンドウズ8.1」の提供を始めた。米マイクロソフトは「ラピッドリリース」と名付けた戦略を打ち出し、パソコンやタブレットなど機器の性能向上の速さに対応し、主力製品であるOSの開発期間短縮を図り、市場投入を早める方針。モバイルコンピューティング分野で首位を走る米アップルを追走する。
「8」のユーザーは、無償で「8.1」へアップデートできる。また、日本マイクロソフトは18日、「8.1」のパッケージ製品を発売。電機メーカー各社などは「8.1」を搭載したパソコンやタブレットを秋冬商戦に投入する。
「8.1」は、「8」のユーザーから集めた多数の要望などを参考に、機能強化を図った。スタート画面は、アプリなどを起動するための「タイル」と呼ばれる四角形のボタンを自在に変更できるほか、「7」以前のユーザーになじみのある従来のデスクトップを起動時から使えるようにした。
「スマート検索」は、パソコンやタブレットなどの機器やウェブ上の情報を探し、その検索結果をまとめて表示する仕組み。また、仕事の生産性向上を図るため、最大4つのアプリを並べて使用できる機能を設定。クラウドサービスとの連携も強化した。
来年4月の「ウィンドウズXP」のサポート終了を控え、日本マイクロソフトは、国内の法人・個人の買い替え需要の掘り起こしを図る。
日本マイクロソフトの樋口泰行社長は18日の会見で、「パソコンとタブレットの垣根はなくなりつつある。8.1発売を機に(モバイルコンピューティングの分野で)じわじわと追い上げていきたい」と述べ、アップルへのライバル心をのぞかせた。