SankeiBiz for mobile

高速道路でのスマホつながりやすさ KDDIがLTEエリアカバー率でトップ

ニュースカテゴリ:企業の情報通信

高速道路でのスマホつながりやすさ KDDIがLTEエリアカバー率でトップ

更新

 調査会社ブランド総合研究所は5日、全国の高速道路のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)でのスマートフォン接続状況調査結果を発表した。同調査では、KDDI(au)が全国47都道府県中31都道県で最も速いキャリアであることが分かった。

 調査期間は11月15日から11月18日までで、全国の高速道路のSA240カ所とPA285カ所の計525カ所で、下り(受信時)と上り(送信時)の通信速度を各3回ずつ測定した。測定にはKDDI、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの「iPhone 5c」を使用し、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで通信速度を計測した。

 調査結果によると、525カ所の平均通信速度で最も速かったのはKDDIで、下り平均速度21.40Mbps、上りは7.30Mbpsとドコモ(下り15.10Mbps、上り2.75Mbps)、ソフトバンク(下り12.68Mbps、上り4.81Mbps)を大きく上回った。KDDIは、全国47都道府県中31都道府県で最も速いキャリアという結果になった。

 また、525カ所で最も超高速データ通信「LTE」が受信できたのはKDDIで、503カ所(95.8%)だった。ドコモは374カ所(71.2%)、ソフトバンクは334カ所(63.6%)。

 全国47都道府県別の3キャリア平均速度を比較すると、埼玉県が下り25.74Mbpsでトップ。2位は奈良県(同25.41Mbps)、3位は大阪府(同24.20Mbps)となった。最も遅かったのは鳥取県(同5.43Mbps)で、1位の埼玉県とは通信速度に4.73倍もの開きがある結果となった。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は「大都市やその周辺では通信速度は速いが、東北地方ではつながりにくいキャリアが増えていくと感じた。LTEが受信できない地域があるなど接続状況はキャリアに明確な差があり、それが通信速度の違いにつながっているのでは」と指摘。「一番つながりやすかったのはKDDIで、どこにいってもつながりやすさを感じた」とし、「KDDIは2014年3月末でLTEエリアカバー率99%を目指していると公表しているが、今回の調査をやった限りでは順調にエリア整備が進んでいるのでは」と話した。

 仕事や旅行などでリアルタイムの情報収集の手段としてスマホの重要性は一段と高まってきている。今後は各キャリアが地域間格差をなくし、全国の利用者により快適な通信環境を提供できるかが注目されそうだ。

ランキング