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メガバンク、農業シフトに拍車 三井住友銀がファンド設立
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三井住友銀行が農業分野への支援を強化する。農業生産法人と関連企業などを引き合わせる大規模商談会開催や農業支援ファンドの組成、シンクタンクによるコンサルティングを推進して農業の競争力強化を後押しし、資金需要の取り込みにつなげる。安倍晋三政権は減反廃止を決めるなど農業の競争力強化を成長戦略の柱のひとつに位置付けている。同行以外に、三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行も農業支援のファンドを設立するなど、3大銀行グループの農業シフトに拍車がかかってきた。
三井住友銀は6日、農業分野に特化した大規模商談会を初めて東京都千代田区の本店で実施した。農業生産法人、食品メーカー、小売り、外食産業など同行の取引先企業約150社が参加。農業生産法人に関連企業を引き合わせる個別の商談を330件設定した。
商談会に参加した自然薯(じねんじょ)などの農業生産法人、ファームいせはら(神奈川県伊勢原市)の仲西栄治社長は「1日で6件もの商談が入っている。販路拡大に結びつけば」と期待も大きい。
同行は今後も取引先の反応を踏まえ、随時個別の商談会を開催していく。アジアなどで日本の食材を購入したいニーズは拡大しており、「海外を含めて新たな商流の構築をお手伝いしたい」と沢田修法人戦略部長は話す。
11月25日には同行が7月に設立した農業支援ファンド「SMBCアグリファンド」の第1号案件として、有機栽培のベビーリーフを生産する農業法人、果実堂(熊本県益城町)への3000万円の投資が決まった。
同ファンドは出資総額30億円で設立された。農業生産者が加工や販売も手がける「6次産業化」向けに10億円、植物工場の建設や生産者の海外進出支援などに20億円の投資が行われる。
三菱東京UFJ銀とみずほ銀も農林漁業成長産業化支援機構や東北地方の地銀と組み、それぞれ20億円規模のファンド設立を決めている。規制緩和による農業生産法人の大規模化や新規拡大を支援し、農業ビジネスの拡大を狙う。