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トヨタ労連5年ぶりベア要求 1%以上念頭、春闘全体に影響も

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トヨタ労連5年ぶりベア要求 1%以上念頭、春闘全体に影響も

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中央委員会であいさつする全トヨタ労連の東正元会長=10日午後、宇都宮市  トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は10日、宇都宮市で中央委員会を開き、2014年春闘でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分を統一要求する執行部案を提案した。11日に決定する予定で、統一要求は09年以来5年ぶり。具体的な金額は盛り込まなかったが、連合など上部組織が掲げた月例賃金の1%以上を念頭に傘下の各組合が労使交渉を行う見通し。

 全トヨタ労連傘下のトヨタ労組は春闘全体の相場形成に強い影響力を持つ。統一要求を受け、安倍晋三政権が要請する賃上げに向けたムードが高まりそうだ。

 執行部案では、労働の質向上などを勘案してベアを要求。東正元会長は「(ベアの)具体的な数字は示さないが、1%を外すことはありえないと“あうん”の呼吸ができている」と説明し、各組合が自主判断で「1%以上」のベア交渉を行うとの見通しを示した。

 トヨタ自動車の月例賃金は35万円程度のため、1%に相当する約3500円が目安となる。年間一時金(ボーナス)は5カ月以上を基準に、最低でも前年実績以上を目指す。

 北米市場の回復や円安で自動車各社の業績は回復しており、トヨタは14年3月期の連結営業利益が2兆4000億円を超え、6年ぶりに過去最高を更新する見通し。

 1%以上のベア要求を検討する全ダイハツ労連をはじめ、各社の労組でベア要求が相次ぎそうだ。

 ただ、厳しい国際競争を踏まえて経営側には固定費を上げるベアに慎重な意見が強い。「大変厳しい交渉になる」(東会長)ことが予想されるなか、ベア要求がどこまで回答に反映されるかは予断を許さない。

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