３社は昨年１０月に提携を開始し、今月１１日、提携による「ａｕスマートパス」会員特典として、閉店後の伊勢丹新宿店に「ａｕスマートパス」会員１００組２００人を招待した。招待された会員らは、閉店後という「プレミアムな空間」でカクテルショー、手品、バルーンアートなどのパフォーマンスを楽しみながらゆっくりと買い物を満喫していた。

　友人と参加していた埼玉県川越市の大学３年生、豊田美羽さん（２１）は「（イベントは）普段足を踏み込む勇気のないフロアだったので新しい世界を知れてラッキー。大人になったらこういうところで買い物したい。こういう企画は他のキャリアにはなく、ａｕスマートパスは会員特典が充実していて、簡単に応募できるのがいい」。会社の同僚と訪れたという杉並区の女性（４５）は、「以前もａｕスマートパスで映画の試写会が当たった。今回は、閉店後に招かれるという形のパーティーで、しかもお酒を片手に買い物ができ、特別感があってうれしかった。いつもより混雑しておらず空いてるから品物もゆっくり見られて楽しめた」と笑顔をみせた。

　今回のイベントについてＫＤＤＩ広報部の米谷亮比古主任は、「伊勢丹さんと提携して有料会員のみなさんに“プレミアムな体験”をお届けしようということで、閉店後という普段入れないような特別な空間をしたてあげ、ａｕスマートパスを楽しんで頂いているユーザーに満足してもらえるようなイベントを企画した」と説明。「ａｕスマートパスは、クーポンのような“日々のお得”と、今回のイベントのような普段なかなか味わえないような“プレミアムな体験”と、大きく分けて２つのパターンを用意している。そのどちらでもお客さまに納得していただけるような会員特典をこれからも用意し続けていこうと思っているので今後も期待してほしい」と話した。

　三越伊勢丹ＨＤの経営戦略本部の北川竜也マネージャーは「今回のイベントでこれまで伊勢丹に来る機会がなかったとか、行ってみたかったけど機会がなかったというお客さま、特に若い層の人たちと接点を持つことができた。上質な体験を通じて、買い物することの楽しさを感じてもらえれば」と話した。