SankeiBiz for mobile

度数高めで「お得に酔える」 節約志向、ビール大手が缶チューハイ強化

ニュースカテゴリ:企業のメーカー

度数高めで「お得に酔える」 節約志向、ビール大手が缶チューハイ強化

更新

アサヒビールが5月に発売する「辛口焼酎ハイボール」  ビールの国内需要が縮小する中、手軽に味わえる缶チューハイのラインアップをビール大手が拡充している。4月の消費税率引き上げ後は節約志向が強まり、割安感のある商品の人気が高まると判断。各社はアルコール度数が高めで「お得に酔える商品」に力を注ぎ、シェア争いが激しくなっている。

 アサヒビールが消費税増税後の5月中旬に発売する「辛口焼酎ハイボール」は、350ミリリットル缶の希望小売価格(税別)が缶チューハイの主力商品「すらっと」と同じ141円だが、アルコール度数は8度で、5度も高い。

 同社の枝伸マーケティング第一部長は「手頃な価格で飲み応えがあり、ビールより割安な缶チューハイに流れる顧客を取り込む」と話す。近年はウオツカを使う缶チューハイも多い中、ビールと同様に食中酒と位置付けてもらうため辛口のイメージが強い焼酎を用いたという。

 少子高齢化などを背景に、大手5社のビール類の出荷量は13年まで9年連続で減少。一方、缶を開けてすぐ飲めることから「RTD(Ready To Drink)」と呼ばれるチューハイなどの酒類は、堅調な伸びをみせている。

 アサヒビールによると、13年のRTDの市場規模は前年比5%増の9500万ケース(350ミリリットル24本換算)。中でもアルコール7度以上の商品は17%も伸び、RTD全体の4割以上を占めるまでに成長した。

 アルコール度数の「強め志向」に対応するため、キリンビールは主力の缶チューハイ「氷結ストロング」を昨年末にリニューアルし、度数を8度から9度にアップした。氷結シリーズを牽引(けんいん)役に、今年はRTD分野の売上高は約8%増を目指す。

 サントリー酒類の「マイナス196℃ストロングゼロ」シリーズは昨年、販売量が前年比で22%伸びた。度数が8度と高めのため6年前の発売当初は中高年男性をターゲットにしていたが、「女性の購入者も年々増えている」という。競争激化の一方、消費税増税が追い風になるとみて今年の販売量は8%増を計画している。

ランキング