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スマホと携帯2台持ちならIP電話と格安SIMで料金節約
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「スマートフォンの通話料は高いから」と従来型の携帯電話で通話し、スマホでインターネットを利用する2台持ちは便利だが、それでも通信費はかさむ。消費増税を控え節約志向が高まる中で、「IP電話アプリ」や「格安SIM(シム)」を使った節約術が注目を集めている。
それぞれ、IP電話アプリはネット回線を通じて割安で電話を掛けられるアプリのこと。格安SIMは、大手キャリアより安い料金で通信回線を契約できるサービスだ。どちらも料金節約に役立つものだが、一人ひとりのスマホの使い方によりお得かどうかに差が出てくる。
だ
IP電話アプリは、大手キャリアで契約しているスマホにそのまま格安通話機能を追加するイメージだ。アプリを使い通話料を安くするため携帯電話が不要になり、かさばる2台持ちをやめられるのも大きなメリットになる。
様々なアプリがあるがビジネスの場面を考えると、「050plus」(NTTコミュニケーションズ)が使いやすい。固定電話への通話料が3分8.4円と、大手キャリアの通話料1分42円に比べ、かなり安くなる。月額基本料315円がかかるのが難点だが、携帯電話への通話も1分16.8円と安いので、固定・携帯問わず電話を掛けることが多い人にはありがたい料金設定だ。無料通話が可能となる同キャリアのユーザーにかけるときは、通常のキャリア通話でかけると、さらに節約できるだろう。また、同種アプリに比べ音質のも安定しているので重要な連絡にも使いやすい。
加えて、IP電話アプリの場合、スマホのデータ通信は当然キャリアの快適なLTE通信をそのまま使えるのが強み。ネットをパワフルに使うことができる。最後に細かい点だが、申し込みからアプリのダウンロードまで、契約手続きをスマホだけで完結できるのもうれしい。
もう一方の格安SIMは、スマホの中に挿す電話契約情報が記録された「SIMカード」を、IIJや日本通信といった格安通信会社のものに入れ替えて使う。この場合、スマホのデータ通信料を格安会社の価格に抑えられる。通話は従来型の携帯電話を使う2台持ちにしている人が多い。
よく格安航空会社(LCC)に例えられる格安SIMの市場は、各社が競争を激化。月額1000円前後で利用できる商品も多く、中には490円から利用できる商品まで生まれるほど。大手キャリアなら通常6000円ほどかかる通信料が安くなるのは魅力的だ。 ただ安い分、通信可能な速度やデータ量に制限がある。おおむね月額料金が数百円のサービスでは128kbps~200kbpsと、大手キャリアが提供するLTE通信(最大150Mbps)の数百分の一と遅いのが一般的だ。また受信できるデータの量も大手キャリアの数分の一。月1000円を超える料金の商品は高速通信を利用できるため、スマホの使い方によって選びたい。
とはいえ、自分では「インターネットはそんなに使わない」と思っていても、SNSで高画質写真をやりとりするのにはそれなりの通信速度が求められる。他にも、スマホ向けのサービスはLTE通信を想定して開発されている。安さだけを求めると、どこでもネットを自由自在に使えるというスマホのメリットまで見失いかねない。
以上のように、通信費を削減するためにはIP電話アプリでスマホの高い通話料を抑える方法と、格安SIMで制限付きながら料金が安いデータ通信を行う方法がある。
ネット利用に多少ストレスがあっても繋がればいいという人は格安SIM、インターネットを便利に使いたい場合はIP電話アプリなど、自身のライフスタイルに沿って選んでみてほしい。もちろん併用することも可能だが、格安SIMの通信速度が極端に遅いプランの場合、IP電話アプリを使うのが難しいこともあるのでご注意を。
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