ニュースカテゴリ:企業
情報通信
【フジサンケイグループ広告大賞】(1)パナソニック メディアミックス部門グランプリ
更新
■世界記録達成を「速報」
「電池1本で、プラレールはどれくらい走れるのか」。このふとした疑問をきっかけに、パナソニックの単3電池「エボルタ」1本を使って約5・6キロの走行に成功、世界記録を樹立した。結果は昨年12月19日付の新聞広告や、テレビCMなどで報告された。
実験は12月14日、閉校が決まった東京都内の小学校で実施。わずか41人の全校児童と教員、保護者らが力を合わせ、体育館や放送室などに約2万7千本のレールを敷き詰めた。4時間25分をかけてプラレールが“完走”すると、児童らは歓声を上げて喜んだ。
広告を担当したコンシューマーマーケティングジャパン本部の朝山陽介さんによると、準備段階を記録した「前日編」や、実験結果を盛り込んだ「速報編」など、6種類のテレビCMを用意。レールの不備などで失敗したときを想定した広告の「予定稿」まで用意するなど、結果が読めない真剣勝負だった。だからこそ、実験1回目での成功に「エボルタの性能を証明できた」と喜ぶ。
新聞広告では、レイアウトの速報感にこだわった。「ギネス世界記録達成」の見出しを大きくし、写真は子供たちの表情のクローズアップなど10枚を使用。朝山さんは「世界記録の達成は『ニュース』。報道写真を意識し、新聞らしいレイアウトを心がけた」と狙いを語る。
乾電池の消費量は年々減少傾向にあるが、子供向けのおもちゃでの需要は根強い。朝山さんは「今回の実験や広告をきっかけに、子供たちがより乾電池に愛着を感じてほしい」と話した。(本間英士)
◇
8日に発表された第43回フジサンケイグループ広告大賞。受賞作の中から7社の作品について、舞台裏などを紹介する。