ニュースカテゴリ:企業
金融
【フロントランナー 地域金融】西日本シティ銀行(7)
更新
堤芳直主任調査役 □西日本シティ銀行「沖縄クルマエビ・ウナギ事業」(7)
■ウナギ養殖以外にも転用
西日本シティ銀行(福岡市博多区)は、西日本水産が本格的に養殖ウナギの増産体制に入るため、販路の拡大について従来以上に支援していく姿勢だ。
同行グループのNCBリサーチ&コンサルティングが発行する会員情報誌に昨秋、西日本水産の親会社、西日本冷食の日野美貴社長のインタビュー記事を掲載。記事を見た福岡の老舗料理店から西日本水産の養殖ウナギに関心があるという連絡があり、早速引き合わせを行ったところ受注につながったという。
百貨店の贈答品や通信販売もマーケットとして想定しており、その場合は養殖ウナギを加工品として納入する必要がある。同行は、試作品を製造する食品加工メーカーとのマッチングも支援していくことになる。
日野社長は、シャコ殼を活用した飼料をウナギ以外の高級魚の養殖にも転用していきたいと考えている。養殖の魚は、青魚を乾燥粉末にした配合飼料を与えられているのが一般的だが、「農業では土壌から改良しているように、養殖漁業でも餌から改良すれば必ず天然ものに近い味を実現できる」と、日野社長は自信をのぞかせる。
今後の成長戦略も明確だ。将来的にはシャコ殼を使った調味料や機能性食品の開発も手掛ける予定。従来、廃棄されていたシャコ殼がリサイクル利用によって付加価値を生み、ビジネスの可能性を大きく広げた。
官民ファンドの農林漁業成長産業化支援機構が出資に合意した6次産業化事業体は5月末時点で23案件あるが、同行が出資するNCB九州6次化応援投資事業有限責任組合(NCB6次化ファンド)は複数の事業体について出資の決定を受けたファンドの一つだ。
同行法人ソリューション部コーポレートアドバイザーリーグループで、フロント部門として活動する農業チームの一人、堤芳直主任調査役は「6次産業化に興味を持つ生産者の方は多く、2次、3次事業者を紹介する機会も増えてきている。今後は九州で強みのある農畜産業者などからも6次産業が誕生するように応援していきたい」としている。
◇
(編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp