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「羽田~海外」シニア・地方を狙え 旅行大手、便利さアピール

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「羽田~海外」シニア・地方を狙え 旅行大手、便利さアピール

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 旅行大手各社が、今春に国際線が拡充された羽田空港発着の海外パック旅行の展開に注力している。JTBが60歳以上のシニアを対象に羽田発着専用ツアーを6月に発売するなど、お金や時間に余裕のあるシニアの取り込みを強化する動きが目立つ。地方からの乗り継ぎが便利になったことも追い風に、新たな顧客層の掘り起こしにつなげようとの期待も膨らんでいる。

 JTBは60歳以上を対象とした海外パック旅行「旅彩彩」シリーズで、羽田発着専用ツアーを6月17日に発売した。欧州や南米、東南アジアなど9コースがあり、趣味などで多忙なシニアでも参加しやすいよう日程も6~8日間と短めにした。出発は9~12月で、「羽田の国際線拡充への関心が高いためか、問い合わせや申し込みは事前の想定よりも多い」(同社)という。

 ANAホールディングス傘下のANAセールスは、4~9月出発の海外パック旅行で、羽田発着のコース数を前年同期比約3倍の132コースに増強。中でもシニア向けに新たに発売した欧州方面のツアーは29コースのうち28コースが羽田発着で、「申込者の9割が50歳以上」(担当者)という。JR西日本傘下の日本旅行も、3~10月出発で、欧州方面の添乗員付きのツアーの数を前年の1コースから6コースに増やした。

 また、国際線拡充によって羽田での国内線と国際線の乗り継ぎが便利になったのを受け、各社とも羽田発着のツアーでは地方からの集客を強化。JTBの「ルックJTB」シリーズでは、欧州方面のコースで、地方から乗り継ぐ場合に国内線の運賃がゼロになるケースも増やし、羽田での4~9月出発の予約は前年同期比約1割増という。ANAセールスが発売したシニア向けの欧州方面のツアーも申込者の約半分が地方在住者だ。

 羽田の国際線拡充により「利用客の海外旅行の選択肢が増え、新たな顧客層の取り込みにつながる」(日本旅行)ことから、各社ともビジネスチャンスとみて品ぞろえを強化している。

(森田晶宏)

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