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グーグル、日本で「クロームブック」相次ぎ投入 MSの牙城に挑む
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米グーグルのOSを搭載した日本エイサーのノートパソコン「クロームブック」=23日、東京都港区 パソコン各社は今月から、米グーグルの基本ソフト(OS)「クロームOS」を搭載したノートパソコン「クロームブック」を国内の法人向けに相次いで投入する。23日には日本エイサー(東京都新宿区)が16日に発売した新製品「クロームブック C720」を都内で披露。クロームブックは2万~3万円という価格の安さから海外では教育機関や企業に普及しており、米マイクロソフト(MS)のOS「ウィンドウズ」を搭載したパソコンが大半を占めてきた従来の構図が、日本でも塗り変わる可能性もありそうだ。
クロームブックは、電子メールや文書作成のソフトなどを内部に取り込まず、インターネットを経由して利用するのが大きな特徴だ。システムが起動するまでの時間が短く、エイサー製は電源を入れて7秒以下で操作できる状態になる。
「クローム管理コンソール」という機能を使えば、端末をネット経由で一元管理できる。例えば学校で生徒が使うパソコンの設定を変更する場合、これまでは全ての端末を回収して個別に操作する必要があったが、この機能を利用すれば一斉に変えることができるため、手間が大幅に省けるという。
海外では、価格の安さに加えて、こうした機能が評価されており、グーグルは日本でも利便性をアピールして拡販を狙う。法人向けでまず展開し、将来的には個人向けの販売も視野に入れている。
エイサーのC720は最大8時間半駆動できるバッテリーを搭載。画面は11.6インチモニターを採用した。重さは約1.25キロ。同社は日本での発売を見据え、昨年から教育機関でテストマーケティングを行ってきた。ボブ・セン社長は「学校関係者には好評で、手応えを感じている」と日本での普及に自信をみせる。
国内では東芝が近く販売する予定で、8月に台湾のエイスース、9月に日本ヒューレット・パッカードも発売を計画。米デルも9月末までに投入する。
世界のパソコン市場ではウィンドウズがOSのシェアで9割を占める。ただ米国では2013年の法人市場でクロームブックが2割のシェアを獲得し、MSの牙城を切り崩している。
危機感からかMSも今月14日に約2万円のパソコンを投入すると発表。タブレット端末に押される中、法人向けでは低価格パソコンのニーズが依然高く、国内外でグーグルとMSの競争が今後、激化しそうだ。